マキシ丈スカートの悲劇

数年前から流行中のマキシ丈スカート。

背の低い私にとっては、何とも憧れなファッションです。

とはいえ、最近では、背の低い方でも堂々とマキシ丈スカートを履いているのを見ると、私も試してみおうかな、と思ってしまいます。

スエット地のマキシ丈スカートに白のコンバースで近所のカフェにお茶。

なんてオシャレなカフェスタイルなんでしょう。

と、いうような話を先日、背の高い友人とカフェで話していました。

その日の彼女は、白の大きめのTシャツにグレーのスエット地のマキシ丈スカート、腰に黒のカーディガンを巻いて、足元はウエッジソールのサンダル。

街乗りのMTBに乗り颯爽とカフェに現れました。

その姿、本当にかっこいいんです。

元々サバサバした性格で、いかにも女を武器にするようなことは一切しない女性。

最近、出来たという彼氏もそんなサバサバした彼女の性格とかっこよさに惹かれたんだと思います。

2時間くらいしゃべり倒した後、彼女は彼氏と会うということで、そこでお開きにしました。

せいぜい頑張ってミモレ丈ワンピを着て、帰宅する私。

マキシ丈スカートなのに、颯爽とMTBに乗って帰る彼女。

MTBに乗る後姿までもがかっこいい。

しばらくして、家に着きテレビを見ていたら、先ほど別れた彼女から電話が掛かってきました。

「すぐに来てほしい。

」と。

しかも泣きながらです。

彼女が泣くなんて、何か大変なことが起きたと思いました。

すぐさま指定された雑居ビルの一階の階段の下に行くと、彼女はうずくまって座っていました。

「どうしたの?」そう、声を掛けることしかできませんでした。

彼女は泣きながら、こう言ったのです。

「スカートが自転車に絡まってしまって、転んで、脱げちゃったの。

」と。

よく見ると先ほどまで履いていたマキシ丈スカートはなく、白色の大きめのTシャツが超ミニのワンピースのような状態になっていました。

「こんな姿じゃ誰にも会えないし、彼氏も呼べない。

」と泣きじゃくっていました。

正直私は同情の気持ちと、その今のままの恰好がある意味、今どきの安い洋服レディースとして成立していて、よく似合っているからいいのでは、という安心感が錯綜していました。

少し落ち着いた彼女は、最初から大き目のTシャツに肩から黒のカーディガンを掛け、ウエッジソールのサンダルというファッションであったかのように立ち上がり、ボロボロになったマキシ丈スカートをMTBの前かごに入れ、彼氏の所に歩いて行きました。

その後ろ姿もやはり、かっこよかったです。